リゾートバイト(以下リゾバ)は、「旅をしながら働ける」「生活費をかけずに貯金ができる」といった魅力から、学生・フリーター・社会人・ワーケーション希望者など、幅広い層から選ばれる働き方です。しかし、実際の現場には“良かったところ” だけでなく、“大変だったところ” も存在します。
この第5回では、実際にリゾバを経験した20〜30代の体験談をもとに、リアルな「メリット」と「しんどかったポイント」をまとめて紹介します。これから初めてリゾバに挑戦する人が、「理想と現実のギャップ」をなくし、後悔なく働けるように参考になる内容です。
1|リゾバの“良かったところ”リアル体験談
1-1|生活費がほとんどかからず、想像以上に貯金できた
最も多かった意見が「お金が貯まりやすい」という声でした。

●Aさん(23歳・女性)
「実家から出て働くより、圧倒的に貯金ができました。家賃・水道光熱費0円、食事付き。気づけば3か月で40万円以上貯まっていました。」
リゾバの中には、
- 寮費無料
- 水道光熱費無料
- 食事つき(1〜3食)
- まかないあり
という求人が多く、「使う場所がない」という環境にもなるため、自然とお金が貯まるケースが非常に多いのが特徴です。
特に、
「長期でまとまった貯金が欲しい」
「一人暮らしの固定費が重い」
という人には、理想的な働き方といえるでしょう。
1-2|休日に観光しまくれるのが最高だった
続いて多かったのが、「休日の楽しさ」です。

●Bさん(28歳・男性)
「沖縄の離島で働きました。仕事が終われば海、休日はシュノーケル三昧。観光費ゼロで毎日が旅行しているみたいでした。」
リゾバは、以下のようなロケーションで働けるのも魅力です。
- 沖縄(石垣島・宮古島・本島リゾート)
- 北海道(ニセコ・富良野)
- 温泉地(箱根・草津・熱海・黒川温泉)
- 海外風リゾート(軽井沢・白馬・志賀高原)
- スキー場リゾバ(冬季限定で人気)
「現地住み」でしか味わえないローカル観光や、スタッフ割でお得に旅館・レジャー施設を楽しむ人も多く、
“旅×仕事”という唯一無二のライフスタイルが叶う
ことが、リゾバの醍醐味です。
1-3|人間関係が想像以上に良かった。「友達が増えた」
「同年代の仲間ができた」という声や「一生モノの友達ができた」という口コミは、どの職場でも共通して多い傾向です。

●Cさん(21歳・女性)
「バイト仲間は全国から来ていて、働きながら語り合ううちに仲良くなりました。辞めた後も旅行に行くほどの友達ができました。」
リゾバは、
・同じ寮で暮らし
・同じ職場で働き
・休日に一緒に遊ぶ
という共同生活に近いスタイルになるので、自然と距離が縮まりやすいのが特徴です。
「新しい友達が欲しい」「人脈を広げたい」という人にとっては、非常に向いている環境といえます。
1-4|接客スキル・コミュ力など“働く力”が身についた
リゾバは観光地・旅館・ホテルなどの接客が中心なため、思わぬ成長があったという声も。

●Dさん(25歳・男性)
「旅館の仲居さん経験で、社会人としての礼儀や言葉遣いが鍛えられました。就職面接で話すネタにもなりました。」
- 丁寧な言葉遣い
- ホスピタリティ
- マルチタスク能力
- チームワーク
- トラブル対応力
こうした“即戦力スキル”が、通常のアルバイト以上に身につきやすいのもリゾバならでは。
2|リゾバの“大変だったところ”リアル体験談
ポジティブな体験が多い一方で、現場によっては「想像以上にしんどかった」という声もあります。
ここでは、実際の体験談から、特に多かった “苦労ポイント” を紹介します。
2-1|想像以上に忙しい……!繁忙期の地獄は覚悟が必要
宿泊業界は繁忙期の人手不足が深刻で、リゾバも例外ではありません。

●Eさん(22歳・男性)
「連休や夏休みは本当に戦場。休憩なしで働く日もあって、体力勝負だと痛感しました。」
とくに、
- お盆
- 年末年始
- GW
- 夏の海水浴シーズン
は、目が回るほど忙しい施設もあります。
体力に自信がない人は、飲食・売店・バックヤードなど負担の少ない職種を選ぶのがおすすめです。
2-2|人間関係が合わないとキツい……寮生活のストレス
良い仲間に恵まれる反面、「人間関係のミスマッチ」に苦しむ人も。

●Fさん(30歳・女性)
「寮のルールがゆるい職場で、夜中に騒ぐ人がいて睡眠不足に…。個室寮じゃないとキツかったです。」
寮生活で起こりがちな問題は、
- 共有スペースのマナー問題
- 生活リズムの違い
- グループの派閥
- 寮の古さ・設備不足
- 室内が狭い・汚い
など。
人間関係やプライベートを重視する人は、必ず “個室寮” の求人を選ぶべきです。
2-3|場所によっては“超ど田舎”。買い物が不便すぎる
リゾバ先が観光地であればあるほど、周辺に何もないケースもあります。

●Gさん(24歳・男性)
「最寄りのコンビニまで徒歩30分。夜は真っ暗。車がないと生活は不便でした。」
離島・山奥・スキー場などは特に、
- 病院が遠い
- コンビニが少ない
- Wi-Fiが弱い
- 交通手段が乏しい
という悩みが出やすいです。
“便利さを求める人” は、都市型リゾート(箱根・軽井沢・札幌)が向いています。
2-4|職場のルールが厳しいところもある
旅館やホテルは、社員と同じレベルのマナーを求められることも。

●Hさん(27歳・女性)
「髪色、身だしなみ、言葉遣いなど、想像以上に厳しかった。」
特に仲居さんや高級ホテルの場合、
- 礼儀作法
- 表情・姿勢
- 制服の着こなし
- 正しい敬語
- お辞儀の角度
などを細かく指導され、慣れるまで大変という声が多いです。

3|リゾバ経験者が語る“成功した働き方のコツ”
体験談を整理すると、「良い現場に当たるかどうか」には共通点があります。
3-1|複数の派遣会社に登録して比較するのが鉄則
1社だけだと求人の幅が狭く、
ミスマッチの原因に。
時給・寮の質・特典・サポート体制は会社ごとに全く違うため、
最低3社に登録 → 条件・求人を比較する
が正解です。
3-2|事前に口コミ・寮情報をチェックする
体験談でよくある後悔は
「寮が汚かった」「人間関係が最悪だった」
というもの。
- 派遣会社の担当者の説明
- SNSの口コミ
- 体験談ブログ
を事前にチェックすると、失敗しにくくなります。
3-3|初めての人は“サポートの手厚い会社”がおすすめ
初心者ほど、
- 相談に乗ってくれる
- トラブル時に動いてくれる
- 働きやすい求人を紹介してくれる
派遣会社を選ぶべきです。
特に初心者に人気が高いのは
リゾートバイト.com(ヒューマニック)/ダイブ/アルファリゾート
あたりです。
4|まとめ:リゾバは「合えば最高、合わなければ地獄」だからこそ、事前準備がすべて
リゾートバイトは、
「お金が貯まる」
「観光が楽しめる」
「仲間ができる」
という最高のメリットがある一方で、
「忙しさ」「寮生活」「人間関係」
など大変さも確実に存在します。
しかし、
・派遣会社選び
・職場の事前リサーチ
・寮のチェック
・自分に合った職種選び
この4つをしっかり行えば、
“想像以上に楽しい・成長できる体験” になる可能性は高いです。
リゾバは、普通のアルバイトでは得られない刺激や出会い、人生経験をもたらしてくれます。
これから挑戦する人は、ぜひこの記事を参考に、納得いくリゾバライフをスタートさせてください。
◆次回予告
次回は、
「第6回|勤務地別の特徴まとめ(沖縄/北海道/箱根/離島など)」
として、徹底解説します。
